ー世界へのDOORー

アメリカ留学経験済みの筆者が英語や留学、海外の文化等を紹介したり、自分自身が興味あるものをひたすら記すブログです。

TED!東大合格を目指したAIロボット!AIの可能性と人間に迫る危機

スポンサーリンク

みなさんこんにちはこんばんは!Rinです!


皆さんAIはご存知ですか?

AIとは人工知能であり、ソフトウェアなどを用いて、人間による知的ふるまいを人工的に再現したものなります。

このAIが技術的に発展するとともに、将来的に私達の仕事などが奪われるのではないかと危惧されているのも話題ですよね?

 今回はそんなAIロボット、
東大受験をして東大に合格することを目標としてつくられた東ロボくんの開発者である新井紀子さんのTED動画を紹介したいと思います!

彼女は日本の数学者でAIによる研究をしています。

 

 

 

 

東大合格を目指すAIロボット東ロボくんを中心に、AIの可能性と人間に迫る危機について英語で話しています。

時間は約13分です。

 

www.ted.com

 

 

 

東京大学合格を目標としてつくられた東ロボくん!

robot

この写真のロボットは東ロボくんではありません。

 

 

新井紀子さんは、日本で最もレベルの高い大学として有名な東京大学の入試に合格するためのロボットを作りました。

名前は「東ロボくん」です。

人間と比較してAIの能力を研究したい、する必要性を感じてこの東ロボくんは開発されました。

東京大学に入るには2種類のテストを受ける必要があります。
まず最初は選択式の全国共通試験、つまりセンター試験です。
7科目の試験を受験して85%以上スコアを取る必要があります。
85%以上取れたら、記述式の2時試験に臨むということになります。

この試験を2つ東ロボくんも受けることになります。

AI東ロボくんの検索・最適化による試験の解き方:選択式テスト

 AIである東ロボくんが最初のセンター試験、選択式テストをどうやって解くかについて説明します。

ここで選択式のテストの例として、アメリカのクイズ番組「ジェパディ!」を例に出します。


こんな問題が出たとします

Q 「モーツァルトの最後の交響曲は “この惑星” と同じ名前である」

 

 

この惑星が答える部分であり、一言で答えられる問題となります。

 
私達人間がこの答えを探すときに、どうするか?
まず最初に検索エンジンなどで調べると思います。
「モーツァルト 最後 交響曲」という風にヒントになるワードを入れて検索します。

AI東ロボくんも、基本的に人間がこうやって検索するのと同じことをします。

そしてウィキペディアページが出てきて、私達人間だったらそこに書かれてある内容を読もうとしますよね?
AIは、実はその内容を読む、ということはしません、
しないというよりは今の技術ではAIが読解をすることはできない
のです。


その代わりにAI東ロボくんは、検索と最適化を行います。
「モーツァルト」「最後」「交響曲」が たくさんでてくることを認識します。

そして惑星の名前でそれらのキーワードと一緒に現れるものを答えだ!と考えます。

そこからジュピター、木星という答えを導くんです。

今の技術ではAIは東ロボくんももちろんのこと、ワトソンやシリなども読解することはできません。
このようにAI東ロボくんは、
読まないで理解もすることはありませんが、検索と最適化を行って結果的に正しい答えを導くようになります。

AI東ロボくんの試験の解き方:記述式のテスト

東大の2時試験では記述式のテストになります。

そして記述試験ではこのような600語の小論などを書くことになります。

 

 

Q :17世紀の東アジアと東南アジアにおける海上貿易の盛衰について600語で述べよ。

 

 

 

選択式の試験と同じように東ロボくんは検索をし、教科書やウィキペディアから文を取り出します。
そしてそれらを組み合わせ最適化して小論文をかきあげていくんです。

驚くのが、選択式でも述べましたが、
読解をすることができないので、何一つ文章を理解しないで文章を作ります。
文章を理解してないのにもかかわらず、東ロボくんの書いた小論文はたいていの学生よりもできが良かったので、驚きです!

AI東ロボくんの試験の解き方:数学

長年数学の問題を解くAIは、算数のレベルに留まっていましたが、最近高校レベルの数学を最初から最後まで解けるシステムの開発に成功しました。

例えばこんな問題

 

 

Q:4点O(0,0,0)A(0,2,3)B(1,0,3)C(1,2,0)について以下の問いに答えよ。
1.4点O、A、B、Cを含む球面の中心Dの座標を求めよ。
2.点Dから4つの点A、B、Cを含む平面に垂線を引き、交点をFとする。線分DFの長さを求めよ。
3.四面体ABCDの体積を求めよ。

 

こういった数学の問題を解くようにできるために、
東ロボくんは2千の数学公式、8千の日本語の単語を覚えました。

元の問題をAI東ロボくんがわかる式に変換され、記号処理などをして解答を出します

(東ロボくんが記号処理などをして解いているところはTEDの動画の7分15秒あたりからみることができます!)

数学などの公式を大量に覚え、AIだけがわかる解き方でなんと、東ロボくんは記述式の2時試験で上位1%に入ることができたんです!すごいですよね?

 

東ロボくんは東大に入ることができたのか?AIの欠けているところとは?

 このようにAI式で解答を解いていった東ロボくんですが、


最終的な目標であった東京大学に受験して合格することはできたのか?








残念なことに東大に合格することはできませんでした。



なぜAIの優秀な東ロボくんでも入れなかったのかというと、

基本的に
東ロボくんは問題の意味を全く理解していなかったため
です!


この下の英語の簡単な問題も東ロボくんは正解することができませんでした。

例えばこんな英文の2人の会話の穴埋め問題

 

 

Q:Nate: We’re almost at the bookstore. Just a few more minutes.
Sunil:Wait. ______ .
Nate:Thank you! That always happens.
Sunil:Din’t you tie your shoe just five minutes ago.
Nate:Yes,I did.But I’ll tie it more carefully this time.

1.”We walked for a long time.”
2.”We’re almost there.”
3.”Your shoes look expensive.“
4.”Your shoelace is untied.”


Nate:本屋はもうすぐだよ。あと少し歩くだけ。
Sunil: 待って、( ___ )。
Nate ありがとう、いつもなんだ。
Sunil 5分前にも靴、結んでたよね?
Nate:うん、でも今回はもっと気をつけて結ぶよ!

選択肢 ① だいぶ歩いたね。② もうすぐだね。 ③ 高そうな靴だね。④ 靴紐がほどけてるよ。]

 


この問題は比較的簡単な問題ですし、私達人間はこの文章を読んで、4が正解だと思います。
ですが、東ロボくんは2番をの間違った答えを選びました。
ディープラーニングの 技術をつかって、150億個の英文を 学んだ後にもかかわらずです。


このようにAIは基本的に、読むことができませんし、理解をすることができないのでこのような結果を生むことになります。

読解と理解ができていない今の子どもたち

東大に合格はできなかったものの、東大を除く、日本の6割以上の大学に東ロボくんは合格をすることができます。
東ロボくんは東ロボくんと同じ試験を受けた50万人の学生の上位20%以内にいます。
東ロボくんは多くの学生を超えたことになります。


ですが、そこからある疑問が残りました。

どうして読解もできない理解もできないこの東ロボくんが人間の学生たちを超すことができたのか?


それを調べるために、
簡単な選択式問題を作って 数千人の中高生に 問題を出してみました。

 

仏教は主に東南アジア、東アジアに、キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアへ、イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、そして東南アジアへ広がりました。

文章を読んで以下に当てはまる言葉を選んでください。
Q:(   )はオセアニアへ広まった。
1.ヒンズー教
2.キリスト教
3.イスラム教
4.仏教

 

 

答えは問題文に書いてありますよね?答えはキリスト教です。
問題文をきちんと読めば必ず正解できるものです。東ロボくんも正しい答えを選択しました。

ですが驚くことに、
中学生の3分の1はこの問題を間違いました。母国語である日本語で書いてあるにもかかわらずです。

これは決して日本の問題だけではありません。なぜなら、日本はOECD生徒の学習到達度調査により、いつも上位についているからです。

暗記することから理解することへ

人間がAIよりもうまくできること、それは読んで理解する力です。


そのAIにはできない読解能力を子どもたちができるように、教育を変えていかなければなりません。
知識の詰め込み、暗記学習だけでは、決してAiに勝てることはありません。

教育を見直して、丸暗記から理解する学習への転換が今の学生にとって必要です!

感想:暗記だけではAIに勝つことはできない。読解能力、理解することを重要視しよう!

今やAiやロボットは、スキルを必要としない仕事を人間の代わりに行い、
将来的にはホワイトカラーの職業までもAIによって人間に代わって行われると言われています。

そんな中で必要なのが、AIに勝つことのできる教育改革が必要だなと、この新井紀子さんの動画をみて思ったことです。

AIは動画の中でも説明されているように、読んで理解するということができません。

それに比べて私達人間は読んで理解するということができるのにも関わらず、
丸暗記して詰め込み教育で、理解することなしにただ答えを解いていくという教育方法は、人間が本来持っている読解能力を下げてしまい、AIに勝つ手段をあたえてしまっている、またAIにただ追いつこうとしているだけになると


Aiには、暗記などの記録やチェックで人間は勝つことはできません。

そのために、動画で彼女が最後に述べたように、
詰め込み式の暗記教育ではなく、物事を理解してクリティカルシンキングで考えられるような勉強方法、教育を重視して考えていかなければならない。

ということはもっともだなとおもいました。

 

こういった読解能力、理解して物事を考える能力は今のAiにはできないことです。そのため、AIにはできることのないこういった能力を重要視して、教育をしていくことが必要だと個人的に思いました!

読者登録お願いします!(*^_^*)

 

 こちらの記事もどうぞ!

 

 

rin-world.com

 

rin-world.com

 

rin-world.com

 

rin-world.com

スポンサーリンク